
紫外線対策は外側だけじゃない!飲むインナーケアの始め方
年々強まる夏の日差し。
「昔より日焼けしやすくなった」と感じる方も少なくないのではないでしょうか。実はその感覚、単なる気のせいではありません。
■ 紫外線が年々“強く”なっている理由とは?
私たちを取り巻く環境は、確実に変化しています。
まずひとつ目に挙げられるのが、地球温暖化による成層圏の冷却と、オゾン層の揺らぎです。
オゾン層は、太陽からの有害な紫外線(UV-Bなど)を吸収してくれる「天然のシールド」のような存在。しかし温暖化によって成層圏が冷えると、特に極域や高緯度地域でオゾン分解が進みやすくなり、紫外線が地表に届きやすくなることがわかっています。
加えてもう一つの要因が、大気汚染の減少による“空気の透明化”です。
近年、世界的に環境規制が進み、スモッグや排気ガスなどの粒子状物質(PM2.5など)が減少傾向にあります。一見良いことのように思えますが、それにより太陽光を遮る「フィルター」の役割が減り、紫外線がダイレクトに降り注ぎやすくなっているのです。
つまり現在、私たちの肌は、
「オゾン層の揺らぎ+空気の透明化」によって、
従来よりも紫外線にさらされやすくなっている
という現実があります。
■ “塗る”だけでは足りない?現代に求められる紫外線ケア
これまでの紫外線対策は、日焼け止めや帽子、日傘といった“外側からの防御”が主流でした。
しかし今、より注目されているのが、
身体の内側から紫外線ダメージをケアする「飲む紫外線対策」です。
紫外線による肌ダメージは、表面の炎症だけでなく、活性酸素の発生による細胞の酸化・老化へとつながります。インナーケアではこの「酸化ストレス」にアプローチし、肌本来のバリア力や回復力を高めることが目的とされます。
■ 自然由来の“飲むUVケア成分”に注目
最近では、アスタキサンチン・ポリフェノール・発酵果実エキス・ビタミン類など、天然由来で抗酸化力の高い成分を配合したサプリメントが次々と登場。中でも発酵によって高められた栄養素の吸収力や、植物が持つフィトケミカルのチカラに注目が集まっています。
また、“飲む紫外線対策”は、日焼けを防ぐだけでなく、肌の赤みや乾燥感、透明感の低下など、あらゆる夏の肌不調にアプローチできるのも特徴です。
■ 地球も変わっている、私たちも変わろう
オゾン層の変化も、大気汚染の減少も、温暖化も――
すべてが、「肌にとっての時代の変化」を示しています。
「焼けない肌」から「酸化しない肌」へ。
今の時代に求められる紫外線対策とは、“塗る・遮る”に加えて、
“巡らせ、整え、守る”という内なるアプローチなのです。